 
      眼鏡・コンタクトレンズ/アレルギー性結膜炎/ドライアイ
 
      眼鏡・コンタクトレンズ/アレルギー性結膜炎/ドライアイ

近視・遠視・乱視・老眼(老視)といった屈折異常がある場合、眼鏡やコンタクトレンズによる矯正で快適な視力を取り戻すことができます。ただ一方で、視力低下は様々な眼科疾患の症状として現れることがよくあり、なかには適切な治療を行わないと深刻な視力障害を招いてしまうものもあります。
近視・遠視・乱視といった屈折異常を矯正する眼鏡、老視(老眼)のための遠用・近用、遠近両用、中近両用など幅広い眼鏡の処方に対応しています。また、目の状態だけでなく、患者様のお仕事やライフスタイル、年齢、顔貌の個人差なども配慮いたします。
コンタクトレンズは医療用具であり、きちんと合っていないと、眼精疲労や頭痛、肩こりなどを引き起こす原因となります。
コンタクトレンズは1日装用すると、涙に含まれるタンパク質や脂質、装脱時の手の汚れ、メイクやホコリなど様々なものが付着します。
コンタクトレンズは直接目に装用しますので、定期的に検査を受けて目の安全を心がけましょう。
ドライアイは、目を酷使したり長時間乾燥した場所にいたりすることで、目の表面を潤している涙が必要以上に蒸発したり、涙の分泌量が減ったりすることで起こります。
コンタクトレンズ装用による圧迫が原因で、角膜の上皮表面が酸素不足になり、むくみやただれを生じている状態をいいます。
コンタクトレンズが汚れていたり、長時間使用によって涙が不足したりすると、角膜表面に傷がつき、細菌やウイルスに感染して炎症が起こります。
角膜内皮細胞は角膜の一番内側にある細胞で、角膜の透明性を維持しています。
コンタクトレンズの汚れや刺激によるアレルギーが原因で、上まぶたの裏側に「乳頭」と呼ばれるブツブツが生じます。
問診をもとに視力検査、眼圧検査、屈折検査、角膜内皮検査、涙の量など目の状態を詳しく調べます。診察では医師とコンタクトレンズの種類を相談し、コンタクトレンズ合わせの予約を取っていただきます。
実際にコンタクトレンズを装用していただきます。装用感の確認や視力検査にて度数を決定し、コンタクトレンズを注文します。コンタクトレンズが初めての方はつけ外しの練習を行います。
コンタクトレンズを購入いただく前に、数日分のお試し用レンズをお渡しします。コンタクトレンズ購入後に、トラブルが生じないよう違和感がないかなどをじっくり確認してください。
お試しレンズにて違和感やトラブルがないことを確認したのちにご購入いただきます。
装用時間・方法を守り、正しく使いましょう。

私たちの身体には体内に入ってくる異物を排除しようとする免疫機能があり、この機能が過剰にはたらくとアレルギー反応が起こります。
アレルギー性結膜疾患の特徴的な症状は目やまぶたのかゆみです。かゆくて目をこすったり、かいたりしているうちに痛みを伴い、ゴロゴロとした異物感が生じてきます。
特定の季節にだけ起こるアレルギー性結膜炎で、花粉によるものが圧倒的に多く、中でもスギ花粉が大半を占めます。黄砂アレルギーによって生じることもあります。
最近では日々の花粉や黄砂の飛散情報を配信している天気予報アプリも増えていますので、小まめにチェックして適切な対策を行うことで症状の軽減につなげることができます。
花粉が多いときは外出を控えたり、外出時にゴーグル型の眼鏡や花粉防止用のマスクを装着したりして、なるべく花粉に接しない対策をしましょう。洗濯物は外に干さない、家に入る時は衣服についた花粉を払い落とし、家の中に花粉を持ち込まないようにすることも有効です。洗顔やうがいなどで体から花粉を取り除く、人工涙液を点眼して花粉を洗い流す、といった対策もあります。
通年性アレルギー性結膜炎は、季節を問わず年間を通じて起こります。ハウスダスト(チリ、ホコリ、ダニ、カビなど)やペットの毛・フケ・唾液などが主な原因として挙げられます。最近ではコンタクトレンズの汚れや刺激が原因となるケースも増えています。
ハウスダストについては、小まめな掃除・換気を心がけたり、寝具を干したりすることが効果的です。掃除は吸引力の高い掃除機でゆっくり丁寧に掃除機をかけたり、寝具は天日干し後に掃除機をかけたり、空気清浄機を使用するなど、ダニの死骸やフンも除去してください。カビ対策として夏は除湿を心がけましょう。湿度を70%以下に保つとカビの増殖を抑えられるといわれています。冬は窓ガラスやサッシの結露がカビの原因になるため、小まめに拭いたり、断熱材などを使用したりして結露を防いでください。また、アレルギー症状がひどい時期には、コンタクトレンズの使用を控えましょう。
洗眼専門の点眼でアレルゲンを洗い流すことも有効です。
顔面のアトピー性皮膚炎に伴って起こる慢性のアレルギー性結膜疾患です。まぶたのアトピー性皮膚炎が悪化すると、結膜の状態も重症化しやすくなります。
アレルギー性結膜炎が重症化すると、上まぶたの裏側に1ミリを超える巨大乳頭が、石垣状に多数できたり(石垣状乳頭増殖)、黒目と白目の境界が腫れて凸凹になったりすることがあります。
上まぶたの裏側の結膜に大きな乳頭状の隆起が多数発生し、炎症を起こしている状態です。コンタクトレンズについたタンパク汚れの変性物に対するアレルギー反応が原因で、汚れたコンタクトレンズによって起こります。目の異物感、目やにが出るといった症状のほか、重症になるとコンタクトレンズが上にずれやすくなります。
アレルギー性結膜疾患の治療は、点眼薬による薬物療法が主体となります。治療目的は、日常生活に支障がないように、かゆみや充血などの症状を軽減させることです。
症状の出やすい時期が予測できる季節性アレルギー性結膜炎(花粉症)の場合は、「初期療法」という考え方が適用されます。

ドライアイは、角膜乾燥症ともいい、目の疾患のひとつで、最近では、パソコンの長時間利用や、エアコンなどで空気が乾燥する環境が多くなり、この疾患の方が非常に増えています。また、コンタクトレンズを利用していると、その表面から涙液の蒸発量が増すため、ドライアイの症状を引き起こすことが多くなります
当院では症状によって、下記の治療をおこなっています。
コンタクトレンズをつけていると、ドライアイの原因になる場合がありますので、はずしていただくこともありますが、どうしてもコンタクトレンズをする必要がある場合は、コンタクトレンズの形を変えたり、種類を変えるなど、患者様が一番快適な目の状態を作ることを主眼において、ご相談させていただきます。
自分の涙を目の表面にとどまらせるために、液体状のコラーゲンを涙点から続く涙小管へ注入する治療です。涙点は、上下に1つずつ、両目で合計4つ存在していますが、そのいずれかに、コラーゲンを注入します。治療の痛みはほとんどありません。注入後15分間程、横になっていていただきます。
シリコン製の涙点プラグ(直径0.5~1ミリ位のシリコンプラグ)で、涙点を閉鎖し、自分の涙を目の表面にとどまらせる治療です。涙点プラグを挿入する時には、ほとんど痛みはなく、数分で終了します。
この治療は保険適用となっています。
重度のドライアイの場合は、涙点閉鎖術(保険適用)によって、涙点を焼灼して閉鎖します。この手術によって長期にわたり涙点を閉鎖することができ、目の表面に涙をためておくことができます。
ドライアイの症状によって、おこなう施術はさまざまです。一度ご来院いただき、ご相談ください。